遠州木綿 池沼織工房「千織(ちおり)」。思いの詰まった小さなお店♪

カテゴリー │遠州木綿着物以外akikoのオススメ

「染め紡ぐ浜松」akikoです。

寒くなってきましたね~熱っぽい
明日からまた一段と冷えるとか・・・忙しくなる年末、体調管理が大切ですねっ!!

さて、私は先週末も、遠州木綿の着物でお出かけでした♪スタコラ

土曜日は、清水、静岡、島田へ車
そして日曜日は、アクセサリーのNaturilaさんが出展されていた
サーラプラザ佐鳴台で開催されていた「クリスマスクラフトフェア」
千織さんの百舌の着物と、染色作家 高木法子さん作のこびちゃん帯で行ってきましたキラキラ

サーラでは、私の着物姿を目に止めてくださった方が、『遠州木綿の着物、作りたい!』
なんて言ってくださって、Naturilaさんブースの横で(笑)盛り上がってきました(#^.^#)

私が着ている着物を見て「地元の織物」を感じてもらったり、「着物を着てみたい」って思ってもらえるって、本当に嬉しいのです~ハート


と、"地元・浜松の木綿織物"ということで・・・・
前回のブログで書ききれなかった(笑)
遠州木綿 池沼織工房 千織さんのことをご紹介したいと思います。

千織さんは、織屋(はたや)さんの、ご自身で織られたオリジナルの色柄の生地を、お客様に直接届けたい!と、いう思いと、
池沼織工房の生地を愛し、「遠州木綿を失くしたくない」と熱い思いを持った女性二人が
この秋立ちあげた出来たてほやほやのお店。

何度かブログでも書いていますが、実は、「伝統」・「産地」と言っても、織物も注染も後継者不足や職人さんの高齢化などで、いつ無くなってもおかしくない状況なのです。えーん

そんな中での千織さんは、未来への挑戦の一つの形!!キラキラだって私は思っているのです。
ちゃんと、作り手さんが守られる、後に続く人が出る。という環境になるための一石・・、と。
だから、私は応援したい力こぶ!!

応援なんて微力過ぎておこがましいですが汗、発信することで一人二人でもでもファンが増えたらいいなって思っています。

千織さんは、「お店」と言っても、作業場と兼ねて、なので
営業時間は不定休(昼間も納品や作業等で工房から離れている時間帯もあり)。

行けれる際には、事前に一度お電話してからお出かけくださいハート

場所は、〒4340043 静岡県浜松市浜北区 中条574-1
TEL  080-8251-3248

そして、少し先に立ち上げたオンラインショップだけ。
という、まだまだと~っても小さいところ双葉

だから、私が着ている"オリジナルの重縞"の着物などを「欲しい」って言ってもらえると本当にうれしい~ハート

その、千織さんの生地が見られる、お店の中をご紹介します!!

いろんな生地が並んだ棚があります。
この写真の手前の色違いが並んだ生地は、4種類の縞が並んだ「千織縞」という生地。

作る工程を知らないと、見ても何も感じないことなのですが・・・・
これは、同じ縞の繰り返しの生地と比べて、たて糸を用意する工程の手間が4倍かかる、作り手さんのこだわりと思いが詰まった柄。

遠くから見ると、細かい縞と幅広の縞がグラデーションのようで華やかなんですよ!

ちょっと広げて重ねるとこんな感じキラキラ
遠州木綿 池沼織工房「千織(ちおり)」。思いの詰まった小さなお店♪

生地だけでなく、雑貨や小物もあります。
私が「百舌」という生地を知った、六角形のコースター

スタッフのお一人が一つ一つ丁寧に作られたもの。縫製やいろんなところに、愛情を持ってつくられているのを感じます。

レジカウンターには、ハギレで作ったくるみボタン。


織りあがった後の加工で、独特のシボシボが出来たマフラー。
一見固そうに見えますが、と~っても柔らかい肌触りハート

長いままで、秋冬に兵児帯みたいに着物に使ってもおもしろいんじゃないかなって思います(#^.^#)

洋服もあります。こちらもスタッフさんが丁寧に縫製されたもの。
手前のシャツの生地は、しっかりしていながらなめらかな気持ちよい肌触りなんですよー。


数字使いのNORIM1さん(右)とお邪魔した時の一枚♪
遠州木綿 池沼織工房「千織(ちおり)」。思いの詰まった小さなお店♪

千織さんでは、生地や出来上がった雑貨・洋服が売られているだけではありません!!
後継者がいなくて、出来る人がもういついなくなってもおかしくない生地を織る前の工程(糸を織り機にセットするまでの工程)も、一部作業されています。

これは、経通し(へとおし)という工程で使われるもの。この小さい穴に一本一本糸を通す作業が必要なのです。
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黄色の糸が織るときの「経糸(たていと)」になります。この糸を一本一本経通しするのです。
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NORIM1さんが、作業の細かさを写真に写しています(#^.^#)

先ほどの穴を通すだけでも、気が遠くなりそうですが、下の写真の板のように見えるもの(金属部分に細い縦筋が見えるでしょうか?)の筋の間に、また一本一本糸を通すのです。
もし、一つ間を空けてしまったら・・・・・そこから先をすべてやり直す必要がある、というもの。
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写真や言葉の説明だけでは、とても伝わらないと思います。わーん
こんな大変な作業で、"生地を織るために必ず必要な作業"であっても、今までは下請の下請けのような位置づけになってしまっていて、十分な対価があるとは言えません。だから跡を継ぐ人もいないわけで・・・・・

そういうことも含めて、今千織さんのスタッフさんたちは挑戦されているのです。

そんな彼女たちの思いは『生地を身近で使ってもらうこと』
たくさんの方に伝わって、この生地を好きになったり、身に着けたいと思ったり、大切に残したいって思う方が増えてくれたらうれしいです。

私は洋服とか雑貨は相談にのれないですが(直接千織さんにご相談ください 笑)、もし「千織さんの遠州木綿の着物が着てみたい」って思う方がいらっしゃったら遠慮なくお声かけくださいね~ハート
生地とお仕立ても合わせて、3万円台で、自分サイズのお着物を作ることが出来ますので!
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