2017年06月09日21:55
6/3(土)きもので京都・西陣ツアー報告!Vol.2≫
「染め紡ぐ浜松」akikoです。
今日は梅雨の晴れ間?!
天鵞絨織りの説明

横から出ている細い金属の棒が見えますか? この棒を入れながら織っていくのです。


私は、実際織り機が動くのを見たのは初めて

カットする専用ナイフも、もう作っているところがなくなって”自作゛だそうです。

天鵞絨以外の帯も!
気さくにいろいろ話してくださって、質問もどんどんしちゃいましたが・・・・伝統工芸士さんなんですよ!!
今回、こんなに自由に見せていただきましたが・・・・・
今日は梅雨の晴れ間?!

とっても、よいお天気になりましたねー!
明日は、東部協働センターの清掃日なので・・・・少し曇って欲しいなぁ~~(笑)
さてっ!!
間が空いてしまいましたが、先週土曜日(6/3)に行ってきました
京ごふく宮下さんで茶道体験、昼食を頂いた後に向かった先は・・・・
西陣織 蔦屋久兵衛さん。

建物も雰囲気ありありです~~

暖簾をくぐると、奥までずーーーーっと長い土間が続いていました。

建物も雰囲気ありありです~~


暖簾をくぐると、奥までずーーーーっと長い土間が続いていました。
京都の町家のよく聞く「うなぎの寝床」って言われるつくりなんですね~~
その土間をずーーっと進んでいくと、織り機が並んでいる工房がありました。

その土間をずーーっと進んでいくと、織り機が並んでいる工房がありました。
見せて頂いたのは「天鵞絨(びろーど)の帯」
四代目が直々に説明してくださいます。

糸を織り機の道具に巻いていく機械。

糸を織り機の道具に巻いていく機械。
糸をつなぎながら巻き取っていました。

写っているのは五代目の手。

写っているのは五代目の手。
天鵞絨織りの説明

横から出ている細い金属の棒が見えますか? この棒を入れながら織っていくのです。

何回ごとに金属の棒を入れるは決まっていて、機械が止まってくれるそう。

見えている部分は、帯の裏側。機械の下に鏡があって、その鏡で表側の模様を確認するそうです。
昔は模様を入れるために紋紙(もんがみ)という模様を入れるところに穴があいた段ボール紙のようなものが使われていたそうですが、今はこちらの機械にSDカードを読み込ませて織られるそう。

見えている部分は、帯の裏側。機械の下に鏡があって、その鏡で表側の模様を確認するそうです。
昔は模様を入れるために紋紙(もんがみ)という模様を入れるところに穴があいた段ボール紙のようなものが使われていたそうですが、今はこちらの機械にSDカードを読み込ませて織られるそう。
紋紙は、一つの帯で何千枚という枚数になったそうで、この機械に変わって重い紙の束を機械の上にあげる作業はなくなったそうです。

私は、実際織り機が動くのを見たのは初めて

「機械が織っている」って聞くと、人間の手間はかなり減ったんじゃないかな?ってイメージしちゃいますが、イヤイヤ、ほっとけるなんて思ったら大間違い!!

そして、見てればいいってもんじゃない!!経験のある職人さんがつきっきりの作業です。
しかも、天鵞絨は織上がったあとに、金属棒の上をカットするという作業があります。
・・・気が遠くなりそう~~

一つの帯の完成まで、どれだけの手間がかかっているのでしょ~~
工房から出て、五代目 小倉九兵衛さんからお話を伺いながら実際の帯を見せていただきました!!
工房から出て、五代目 小倉九兵衛さんからお話を伺いながら実際の帯を見せていただきました!!
みんな「きれい~~
」と歓声を上げましたー。

私の下手な写真では、この美しさがうつせなかったーー


私の下手な写真では、この美しさがうつせなかったーー

お太鼓と前に出る部分だけビロードの帯が多いようです。
天鵞絨帯の、金属棒の上の糸をカットするところも実際見せてくださいました。

カットする専用ナイフも、もう作っているところがなくなって”自作゛だそうです。
金属棒の上をスーーーっと簡単そうにカットされましたが・・・、絶対素人が出来ることじゃありません!!
この失敗一つで、今まで織ってきた帯がダメになっちゃうんですよ~
。怖!!
いったい何年修行したら、怖がることなく出来るようになるのでしょう~???
みんな興味津々、そして真剣!!

私も、以前、金属棒が入った状態の生地を拝見したのですが、「ここから天鵞絨(ビロード)に?」ってすごく疑問でした。

いったい何年修行したら、怖がることなく出来るようになるのでしょう~???
みんな興味津々、そして真剣!!

私も、以前、金属棒が入った状態の生地を拝見したのですが、「ここから天鵞絨(ビロード)に?」ってすごく疑問でした。
自分のイメージするビロードとは違うのかな??なんて思ってましが、糸を切っていくとそこが起毛して、まさにビロード!!
だけど、よく洋服とかで見る『ビロード』とはきっと作り方が全然違うんですよね。
柄の部分だけ天鵞絨になった帯も見せていただきました。

わかりますか? この光沢!!
この模様の部分だけふかふか天鵞絨触感です。

わかりますか? この光沢!!


天鵞絨以外の帯も!
昔、紋紙を使っていたころの図案やその柄帯も。
この帯も、すっごく素敵でしたーーー


気さくにいろいろ話してくださって、質問もどんどんしちゃいましたが・・・・伝統工芸士さんなんですよ!!
直にお話伺えるなんてすごすぎです!!

呉服屋さんとかにこの帯があったら、こんな風に気軽には到底見れないと思います。なんて贅沢なんでしょ~~。
いやぁ~~天鵞絨の帯は感激でした!!

こわくてお値段聞けませんでしたが(笑)、『いつかは欲しいね』なんて、みんなで話してきました(#^.^#)
でも、伝統工芸士 小倉九兵衛さんが作られるのは、実は(笑)正統派な帯だけじゃないのです!!
遊び心満載の帯もあったんですよ~~♪

ゲームのキャラクターみたいな(笑)かわいいのが!!
西陣織って言うと、めちゃめちゃ敷居が高いイメージですが、一般の人もリクエストで好きな柄の帯を作ってもらうことも可能なんだそう!!
「こんな柄の帯が欲しい!」という方、京ごふく宮下さんに相談してみてください♪
きっと、このお仲間で叶えてくださると思いますよっ

たっぷり見せて頂きながら、見たりない私たちでしたが、小倉さんのお仕事の手も止めてしまっているので次の見学先へ移動です!
次は、SNS炎上で話題にもなった(笑)『りんどう屋さん』です

Vol.3へ続く・・・
